観光・体験・食べる 2023.12.12
洞窟の中にパワースポット!? 神秘的な雰囲気漂う「ガンガラーの谷」
ライター
三木 愛美
Photographer
小橋川 恵里奈
主に雑誌、広告、ポートレイトなどを撮影している。
沖縄といえば、最初に透き通った海を思い浮かべるかと思います。しかし、緑あふれる自然を楽しむツアーも豊富にあります。
本島南部の『ガンガラーの谷』では、森の中を散策するツアーが楽しめます。ツアーで見られるのは、亜熱帯特有の植物や生き物、樹齢150年以上にもなるガジュマルの木など。森の中を奥へと進んでいくと、パワースポットにも辿り着きます。もしかして、あなたの知らない沖縄に出会えるかもしれません。
自然の生命力の素晴らしさを感じられる、魅力いっぱいのツアーへ行きましょう!
ガンガラーの谷のカフェ併設の洞窟で集合
ガンガラーの谷は、森の中の散策を楽しむツアーです。所要時間は、約1時間20分。予約制になっており、出発時間も1日4回となっています。アップダウンのある1kmほどの距離を歩くので、歩きやすいスニーカーなどで参加しましょう。悪天候にならない限りは、ツアーは続行されます。
駐車場から緩やかな坂を下っていくと、ポッカリとした暗い空間が広がる洞窟が出現。洞窟で受付を済ませると、ガイドからツアーの説明があります。
ガンガラーの谷は、数十万年前の鍾乳洞が崩れてできた谷です。
実は、約1万8000年前の人間の祖先とも言われる古代人、〝港川人〟が発掘された場所でもあります。また、森の奥にはパワースポットと言われる鍾乳洞があります。港川人と鍾乳洞について学んだら、ツアースタートです!
ガンガラーの谷は、1万8000年前にタイムスリップしたかのようなジャングル !?
「アカギの森」と呼ばれる森の中を進んでいくと、亜熱帯特有の植物が自生しています。また、蝶々などの季節ごとの生き物や、石灰岩の崖なども見ることができます。手付かずの自然をそのまま残したガンガラーの谷は、まるでジャングルのよう。もしかして、古来人〝港川人〟も駆け回っていたかもしれません。
森の中は空気も澄んでいて小川もあり、マイナスイオンたっぷり。耳を澄ますと、木々が揺れる音、鳥の鳴き声などが聞こえてきます。散策しながら、リラックスした気分に浸れるのも魅力の一つ。全身で自然のエネルギーを感じてみましょう。
ガンガラーの谷の森の中を進んでいくと辿り着く、パワースポットとは!?
ガンガラーの谷は歩けば歩くほど、自然と一体になっているような感覚になります。
奥へと進んでいくと、鍾乳洞の入口に到着。ランプを片手に暗い道を進むと、ある鍾乳石が姿を現します。パワースポットの、「種之子御嶽(サニヌシーウタキ)」です。なぜ、パワースポットを言われているかは、現地に行ってからのお楽しみ!
ガンガラーの谷の神秘的な雰囲気に包まれる場所。推定樹齢150年以上の〝大主ガジュマル〟
山道を登り、トンネルを抜けると姿を見せるのは、大きな「大主ガジュマル(ウフシュガジュマル)」です。
ガジュマルは、幸せを呼ぶ木としても有名。天へと伸びているかのように大きなガジュマルは、推定樹齢150年以上にもなるのだとか。垂れているのは根っこで、年間、数センチずつ移動しているとも言います。優しく木に触れると、パワーをもらえそうです。
ガンガラーの谷で港川人も同じ景色を見ていたかも !? 高台から見渡す景色は最高!
迷路のような道を進んでいくと、高台へと続く階段が…。階段を登り切ると見えたのは、海岸沿いの町並み。太平洋の水平線も見えます。古来人も同じ景色を見ていたのでしょうか。こちらからの絶景も、現地でお楽しみください。
景色を眺めたあとは、最後の目的地「武芸洞」へ。この場所は、約2000年前の縄文末期の石棺墓と人骨が発掘された場所です。ガイドとともに、おさらいをしたらツアーは終了。
ガンガラーの谷はたくさん見どころがあります。なかでも、オススメは大きな「大主ガジュマル(ウフシュガジュマル)」でしょうか。空へと大きく伸びる姿は雄大で、とてもエネルギーを感じます。
ぜひ、豊かな自然が残るガンガラーの谷で、新たな沖縄の魅力を見つけてください。
※ガンガラーの谷は予約制ガイドツアー以外でのご入場はできません。事前のご予約をお願いいたします。
INFORMATION
学生(中学生以上)1,500円