観光 2023.12.01
琉球王国時代からの歴史道「 首里金城町石畳道」
ライター
Hiboko
子供も巣立ったのでこれからは夫と二人色々な国に住んで風のように暮らしていきたいと計画を練っている、が…まずは英語のお勉強!50過ぎても好奇心だけは持ち合わせて、行く土地の暮らしと文化を発信したいと思ってます。
首里城へと続く石畳道
首里金城町石畳道は琉球王国時代の16世紀に整備された、首里城から那覇港や本島南部へ通じる主要道路として造られた「真珠道(マダマミチ)」の一部です。
首里城から500m離れた閑静な住宅街にある首里金城町の坂道で、4m程の道幅に琉球石灰岩が敷き詰められた石畳の道が238mにわたって続いており、沖縄県指定文化財に指定されています。
戦火を逃れ現在に残る
真珠道は本来、国場川に架かる真玉橋まで続く長さ4km総延長10kmの道でしたが、第二次世界大戦の沖縄戦により大半が破壊されました。首里金城町は奇跡的に戦火を逃れた地域で、道の両側の民家の屋敷囲いの石畳も残っています。石畳沿いの民家は現在も普通に生活をしていますので、騒いだりしないようにマナーをお守り下さい。
ガジュマルの木が見えると坂の途中の休憩所
坂道は急で、石と石の間に隙間があり歩きにくく、さらに雨で濡れると滑りやすいので、足元には十分注意が必要です。歩きやすい靴での観光と汗拭きタオルも忘れずに持参して下さい。その急こう配の坂を上っていくと大きなガジュマルの木がお出迎え。その先には伝統的な琉球木造建築の「首里金城村屋」があります。
こちらは午前9時から午後6時まで開放されており、お手洗いや自動販売機もあるので、体力回復の休憩所として利用するのもおすすめです。
建物の隣には昔の共同井戸である「金城大樋川」があります。
首里金城町の大アカギ
首里金城村屋から更に坂を上って右に曲がり道なりに行くと「内金城獄」という場所があります。地元では神が降りる場所と言い伝えがある「御嶽」という聖地です。そこにご神木である大アカギが6本あり、その高さは約15m、推定樹齢は300年との事で国の天然記念物にも指定されています。ここに残る大アカギは戦火を耐え抜いた神の木とも言われています。静けさの中に厳かな空気が漂っており、ご神木のエネルギーを感じます。石畳からこちらへもぜひ足をのばしてほしい場所です。
石畳へのアクセス
首里金城町石畳道は歩道なので残念ながら専用駐車場はありません。周辺には世界遺産に登録された首里城跡や、守礼門、玉陵、など観光スポットが集まっていますので散策をしながら訪れる事をおすすめします。また近くに石畳入口のバス停がありますので、のんびり路線バスの旅も良いかもしれません。
ちょうど撮影中にバスがきました。
至るところに案内板や英文字の説明板などがあります。
首里の町並みに溶け込むミンサー柄のマンホール
ミンサー柄とは琉球王朝の時代から沖縄に伝わる「ミンサー織り」の柄のことです。 その柄は五つと四つの模様からなっており「いつの世も末永く幸せに…」という意味が込められています。 また大事な人を守ってくれるお守りのような力が信じられており、ミンサー織りは大切な人へと送られてきたと言われています。
歴史を感じながらゆっくりと散歩するのはいかがでしょうか?