観光・食べる・買う 2023.12.01
ディープな街並みが魅力の栄町社交街
ライター
Nacky247
https://nacky247.com
昭和へタイムスリップ!レトロな街へ大変身
戦前、現在の栄町市場がある場所には、ひめゆり学徒隊で有名な沖縄県立第一高等女学校がありました。
戦後、その跡地にできたのが栄町市場です。
昼間は、青果精肉店・豆腐店・洋裁店などが軒を連ねて庶民の身近な存在の市場ですが、夜になると昭和レトロな雰囲気でディープな飲み屋街へ大変身します。
お店からはみ出るように並べられたテーブルがまるで無法地帯のよう。そこにはお酒に酔いしれたお客さんが溢れる不思議な雰囲気が広がります。
那覇市の中心地の国際通りなどに比べて、外国人は比較的少なめです。地元客も多いですが、沖縄観光を知り尽くした通な観光客も多く訪れています。知る人ぞ知るマニアックな沖縄観光飲み屋街です。
入り口は市場側と社交街側があります
沖縄ゆいレール安里駅の東側に広がる栄町エリア。
「栄町」とはその地域一帯を呼ぶ呼び名であり、実際の住所は栄町ではなく那覇市安里になります。
沖縄ゆいレール安里駅から降りると、おおまかに駅寄りが栄町市場で、奥に広がるのが栄町社交街になります。
街並みは格子状になっており、どの方向からもアーケードの入口があります。
いざアーケードの中へ入れば、縦横無尽に路地が広がり、大小様々なお店が立ち並びまるで迷路のようです。
撮影時は日曜日だったこともあり、シャッターが降りている店舗が多かったですが、平日は昼から「せんべろ」(千円で数杯のお酒とおつまみのお得セット)を提供しているお店が多く、昼飲みには最適な場所でもあります。
ノスタルジックな細い路地が続く
迷路のように細い路地が続き、身を委ねるように歩き続けると、さまざまな異空間に出会えます。
販売しているのか、お店の置物なのか分からない。なんだここは?
昼のこの光景が夜になると一変するなんて、想像ができません。
夜の栄町社交街が本領発揮
昼の景色とは一変するこの2面性を持つ栄町社交街。
日が沈み夜の19時を過ぎるとお客さんが各店舗に溢れ出しいよいよ本領発揮です。
どのお店もお客さんが多いですが、滞在時間が比較的短くハシゴ酒を楽しむ人が多く見られました。
取材を兼ねてうかがった私も、浮かれるような雰囲気に酔ってしまい3軒のハシゴ酒を楽しみました。
どの店舗も、隣のお客さんと距離が近く、時が経つに連れて少しずつ話すようになり、最終的には一緒に飲んでいるという沖縄方言「いちゃりばちょーでぃ」精神が根付いている場所でした。
ちなみに「いちゃりばちょーでぃ」とは、一度合えばみんな兄弟という意味で、四字熟語の「一期一会」のような意味です。
ぜひ皆さんもこの街に溶け込み、色んな人との出会いや会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
シュウマイや餃子に特化したお店や、ウイスキー専門店など個性豊かなお店もあります。
事前に御手洗の場所を確認しておきましょう
トイレが店舗にあるところもありますが、カウンターだけの小さなお店などはトイレを完備していない場合もあります。
その際は共同トイレがありますのでそちらの場所を前もって確認しておく事をおすすめします。
現在栄町市場内には2つの公衆トイレがありますので事前に場所の確認をしていた方が良さそうです。